変革人材になるための5つの資質と伸ばし方
2023.04.30
今後の企業活動においてはDX推進に限らず、先行き不透明な時代の変化に対応していくための「変革人材」が必要不可欠となります。
そこで、今回は変革人材に求められる重要な5つの資質と伸ばし方について書いてみます。
変革人材に求められる5つの資質
・創造力
・知的柔軟性
・リーダーシップ
・チャレンジ精神
・メタ認知
それぞれの資質についての解説と伸ばし方は以下の通りです。
1.創造力
変革人材に必要な能力の一つは、新しいアイデアを考えること。
といっても、クリエイターのように何もないところから新しいものを生み出す必要はありません。
「アイデアは記憶の複合」とも言われるように、既存のものを組み合わせることでも発想が可能です。
ただ、そのためには組み合わせる素材を持っていることが重要になるので、普段から様々な情報を取り入れることを意識しましょう。
本、映画、音楽、アート、ファッション、スポーツ、トレンドなど、異なるジャンルの情報を取り入れることや、街歩きや旅行など、様々なところへ出かけて未知の体験をすること。
そしてそれらを楽しむことが大切です。
2.知的柔軟性
変革人材は、まさに変革を推進する人ですから、変化を受け入れる知的柔軟性が必要です。
知的柔軟性とは、市場や社会、テクノロジーの変化に対応するため、自分自身が柔軟に変化し新しいものを受け入れること。
そのためには、自分の固定観念や先入観にとらわれず「あらゆるものを疑う」ことを習慣化しましょう。業界の常識や、自社の慣習や制度はもちろん、自分自身を疑う姿勢が大事になります。
そのためには自分自身の内面と向き合う時間を設けることや、思考を可視化するために紙に書き出すことなどが役に立ちます。
3.リーダーシップ
変革を実現するためには周囲の人たちを巻き込むリーダーシップが欠かせません。
変革人材は、明確なビジョンや挑戦的な目標を持ち、それをチームに伝えることでチームのモチベーションを高めることも求められます。
チーム全体で協力し成果を出すためには、チームメンバーそれぞれが持つ能力や知識を把握して活かしあうことも重要になるので、リーダーシップだけでなく心理学などに関する知識を学ぶことも役に立ちます。
4.チャレンジ精神
変革人材には、失敗を恐れず、積極的に挑戦することが求められます。
いままでにやったことがない、前例やデータのないことにチャレンジするのですから最も重要な資質と言えるかもしれません。
とはいえ、失敗は避けたいと考える気持ちもわかります。
ただ、失敗しないための一番いい方法は行動しないことだとすると、(行動しないことには成長もないので)失敗は成長の機会であるとも考えられますよね。
失敗を恐れる人は完璧な準備をしがちですが、時間をかけること自体がリスクになる時代でもあります。
いずれにせよ未来は不確定なのですから、むしろ失敗を面白がりながらPDCAサイクルを高速回転させるほうが成果につながりやすいと気楽に考えることも覚えておいてください。
素早く失敗から立ち直るには、自分に対して優しくすることも忘れないようにしましょう。
5.メタ認知
変革人材は、自分と自社の未来を客観的に俯瞰する人でもあります。
そのためには、まず自己理解を深め、目的意識を明確に持つことが重要になりますが、メタ認知によって、自分自身がどのような目的を持ち、どのようにその目的に向かって進んでいくのかの地図やコンパスを手にいれることができます。
また、これからの企業活動においては、自社だけでなく社会的な視点を持ことも求められるので、自分たちの目指す変革が、社会にとってどのような意義があるのか、その影響などについて、自分自身が社会的な責任を持ちながら変革に取り組むことを意識しましょう。
最後に
以上、変革人材になるための5つの資質と伸ばし方について書いてみました。
便宜上項目を分けましたが、これらは別々に存在するものではないし単なるスキルではありません。
相互に絡み合い作用しながら変革を推進する源となるものです。
弊社のワークショップでは本質的な意味での変革人材を育成するため、座学だけでなく
参加者が実務で抱えている具体的な課題や問題を解決する実践的なワークを行うことで、「自分で考えて問題解決できる力を身につける」
をゴールとしています。