コラム

問題解決力を高めるために必要なこと

2023.06.07

弊社では「問題解決ワークショップ」を始めコンサル思考を身につけていただくための様々な研修を行なっています。

問題解決にあたる担当者に求められるものとして一番重要なのが「問題解決力」ですが、今回はその問題解決力を高めるために必要なことについて書いてみましょう。

まず初めに、問題解決という言葉についてみなさんはどうお考えですか?

問題解決とは

問題解決とは

「与えられた課題や問題に対してフレームワークなどを用いて問題を解決すること」

のように思われている方もおられるかもしれません。

それも間違いではありませんが、それだけで本質的な意味での問題解決を行うことは難しいのです。

問題解決力の話に戻ると

問題解決力とは、文字通り問題を解決する能力のことですが、問題を解決するための手段や方法をたくさん知っているということではなく、問題そのものを疑い、問いを立てて、本質的な問題を発見する力のことだと考えます。

問題解決をするとき、最初に考えるべきことは、解決策を考えることではなく、問題そのものを疑う。

つまり「問題を解決しようとしないこと」となります。

えっ!問題を解決しようとしないこと?

何だか禅問答のように聞こえる方もおられるかもしれませんが、いま目の前にある「問題」は、「本当に問題なのか?」と考えることなしに本質的な問題解決はできません。

ある問題に対して、その解決策から考え始めると、視野が狭まったり視点が低くなったりして、対処療法的な解決策しか出てこないので、根本的な問題解決に繋がらないというのがその理由。

ここで整理すると

問題を解決するためには

問題を解決するためには

視点を高くして抽象度を上げる

全体を俯瞰する

本質的な問題を見つける

目的意識を保ちつつ具体的な解決策に落とし込む


という流れが大事になります。

この記事のテーマである問題解決力を高めるために必要なことに話を戻すと、まず疑うこと、そして問いや仮説を立てて考え続けることとなるのですが、どうすればその力を伸ばすことができるのでしょうか?

問題解決力の高め方

失敗も含めた様々な仕事経験や、ネットや本やセミナーなどから得られる情報とその実践なども大事になるのはもちろんですが

一つだけ選ぶとしたら

ここでは「好奇心を持つこと」を挙げたいと思います。

与えられた課題や問題に対して、思考停止することなく

なぜだろう?
理由は何かな?
そもそも何のため?
他に考えられないか?

と考えるために必要なのが好奇心だから。

好奇心というとなんだかぼんやりしたものに感じる方もおられるかもしれませんし、スキルとして身につけることが難しいと考える方もおられるかもしれません。

特に年齢を重ねたり、仕事に忙殺されたりしていると

「新しいことに興味を持てない」
「なかなか時間がとれない」

というのもわかりますが、あまり難しく考えずに

通勤経路を変えてみる
普段とは違うお店でランチを食べてみる
興味のないジャンルの本を読んだり映画を観てみる


といった「ちょっとした非日常」を意識するだけでも好奇心は刺激されるのでおすすめしておきます。

その刺激が、新しいことへの興味を呼びさまして循環することを実感できるでしょう。
以上、好奇心を持って、楽しく前向きに仕事をすることが問題解決力を高めることにつながるという話でした。

弊社の「問題解決ワークショップ」では、問題解決のスキルだけでなく、本質的な問題解決力を高めるためのマインドについてもお伝えしています。



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